厳しい寒さが少しずつ和らぎ、街のあちこちで春の気配を探したくなる……。
そんな季節に、東京都府中市で毎年多くの人々を魅了するのが、府中市郷土の森博物館で開催される「梅まつり」です。
府中市民にとっては、このお祭りのニュースを聞くと「ああ、もうすぐ春が来るんだな」と感じる、まさに季節の風物詩ともいえる存在。
広大な敷地を埋め尽くす1300本もの梅の花が咲き並ぶ景色は、とても見応えがありますよ。
毎年この時期を楽しみにしている私が、実際に歩いて感じた「郷土の森 梅まつり」の楽しみ方を、たっぷりとお伝えしますね。
道中も楽しい!下河原緑道の心地よさ

「梅まつり」の会場となる博物館へは、JR府中本町駅から歩いて向かうのが私のおすすめです。
駅から徒歩約20分と聞くと少し遠いと感じるかもしれませんが、実はこの道中こそが楽しみのひとつなんです。
駅を降りて少し歩くと、かつての鉄道跡地を整備した「下河原緑道(しもがわらりょくどう)」という遊歩道が見えてきます。
この緑道は、博物館までほぼ一本道でつながっており、車を気にせずのんびりと歩くことができるんです。

晴れた日にこの道を歩くと、ランニングを楽しむ方や、愛犬と一緒にお散歩をする地元の方の姿をたくさん見かけます。
道幅がゆったりと広く、歩行者と自転車のスペースがしっかり分かれているので、小さなお子さん連れでも安心です。
「今日はどんな色の梅が咲いているかな?」なんて会話を楽しみながら、のんびりと歩いてみてください。
まるでピクニックをしているような気分になれますよ。
季節の草花をながめながら歩いていると、約20分の道のりもあっという間に感じてしまうから不思議です。
思い思いに過ごせる!まったり梅さんぽ

門をくぐって園内へ進むと、梅まつりの始まりです。
入館料は大人300円、府中市民であれば150円(4歳未満無料)という、家族連れにはありがたい価格設定なのがうれしいですね。

梅まつりの期間中は、思い思いの時間を過ごす人たちでとてもにぎやかな雰囲気。
本格的なカメラを構えて撮影を楽しむ方から、レジャーシートを広げてピクニックを楽しむご家族まで、いろんな姿が見られました。

赤、白、ピンク……と、色とりどりの梅があちこちで花を開いている様子は、見ているだけで気持ちが明るくなりますよ。

また、梅まつりの開催エリアはとても広大ですが、いたるところにベンチなど座る場所が用意されています。
歩き疲れたら少し休憩して、また違う種類の梅をながめに行くというように、自分のペースで無理なく楽しめるのもとてもうれしい発見でした。

花をながめるだけでなく、お弁当を食べたり、芝生で遊んだりと、家族全員が主役になれる場所がここにはあります。
毎年訪れるたびに、「やっぱりこの場所は心地いいな」と、府中の魅力を再確認させてくれるステキな空間です。
五感で楽しむ!梅に囲まれた野点茶会

お祭りといえば、やっぱりおいしい食べ物も欠かせませんよね。
園内にはキッチンカーや屋台がいくつも出店しており、お祭りならではのワクワクする空気に包まれていました。
きれいな景色を見ながら味わう屋台の食事は、また格別なおいしさがあります。
なかでも私がおすすめしたいのが、屋外で抹茶を楽しむ「野点(のだて)茶会」です。
14時半ごろに茶会の会場の前を通りかかると、受付で随時参加を受け付けていたので、そのままふらっと立ち寄ってみることにしました。
1人800円で、事前の予約がなくても当日券で気軽に参加することができました。

あたたかな日差しの下、梅の花にぐるりと囲まれた席に着くと、まずはこの時期にぴったりな梅まんじゅうが運ばれてきました。
かわいい梅の焼印が入ったおまんじゅうを割ってみると、中には鮮やかな梅色のあんこがたっぷりと詰まっています。
実はこちら、この博物館で採れた梅の実をペーストにして、白あんに混ぜ込んだオリジナルの一品なのだそう!
ここだけでしか味わえない特別な味だと思うと、食べる前からワクワクしてしまいますね。

お菓子の甘さを楽しんだ後にゆっくりと抹茶を味わう時間は、なんとも贅沢なひとときでした。
春の空気を味わいながらのんびりとお茶を堪能するうちに、日々の忙しさを忘れて心からリラックスできました。
ちなみに、私は参加しませんでしたが、室内で楽しめるお茶室での特別呈茶もあるそうです。
こちらは参加費700円で整理券が必要とのこと。
野点茶会も毎日開催されているわけではないようなので、気になった方はお出かけ前に公式案内ページをチェックしてみてくださいね。
帰り際に立ち寄れる期間限定のお土産コーナー

梅の花とおいしいお茶をすっかり堪能し、帰りに入場口すぐの博物館本館へ立ち寄りました。
館内にはお土産コーナーがあり、この時期は梅まつりにあわせて特設売り場も登場しているんです。
のぞいてみると、梅にちなんだお菓子やかわいらしい小物など、いろんな種類の商品がずらりと並んでいてワクワクしますね。
梅まつり期間限定の商品も多いそうですが、博物館オリジナルの梅製品などは、種類は減るものの一年を通して販売されているとのこと。
これなら、お祭りの時期以外に来ても安心してお買い物が楽しめますね。
友人や近所の方へのちょっとした手土産を探すのにも、ぴったりの場所ではないでしょうか。
梅の花をたっぷり楽しんだあとの思い出作りに、少しだけ立ち寄ってみてください。
何度でも足を運びたくなる府中の春

梅まつりでは、写真好きな方におすすめしたい梅フォトコンテストも開催されています。
プロのカメラマンではなく、スタッフのみなさんがいいなと感じた写真を選ぶという、アットホームなコンテストです。
次はこのアングルで撮ってみようかなと考えながら歩けば、いつものお散歩がさらに楽しくなりそうですね。
さらに、梅まつりは、お昼の散策だけではありません。
毎年、特定の期間には夜間梅園ライトアップが開催され、昼間とは一変した幻想的な世界を楽しむことができるそうです。
ただ、夜間のバス便は本数が限られているので、お帰りの時間はしっかり確認しておくのが賢明です。
その他にも、太鼓の演奏会やコンサートなど、期間中はさまざまなイベントが目白押し。
毎年少しずつ違う表情を見せてくれる梅まつり。訪れるたびに違う楽しみ方ができるからこそ、何度でも足を運びたくなります。
歩いて、食べて、体験して……。そんな府中の春を、あなたもぜひ体験してみてくださいね。
郷土の森 梅まつり
住所:東京都府中市南町6-32
アクセス:
JR武蔵野線・南武線「府中本町駅」から徒歩約20分
京王線・南武線「分倍河原駅」から徒歩約20分
西武多摩川線「是政駅」から徒歩約20分
府中コミュニティバス(ちゅうバス)
南町ルート
京王線・JR南武線「分倍河原駅」方面から「南町二丁目(郷土の森博物館西)」下車 徒歩約7分
郷土の森ルート
京王線・JR南武線「分倍河原駅」方面または西武多摩川線「是政駅」方面から「郷土の森総合体育館(郷土の森博物館東)」下車 徒歩約7分
「郷土の森正門前」下車 すぐ
TEL:042-368-7921
開園時間:9:00-17:00
ライトアップ期間中:9:00-20:00
定休日:会期中は休館日なし
駐車場:約400台(無料)




















