京王線・分倍河原駅南口を出て徒歩5分ほど。まっすぐ進んだ場所にある商業施設MINANOの1階に、今回訪れた肉のヤマ牛 MINANO店があります。
分倍河原駅近く、地元で親しまれるMINANOと肉のヤマ牛

MINANOはスーパーやカフェ、ドラッグストアなどが入ったコンパクトなショッピングモールで、地元の人々のちょっとした用事や買い物に重宝されている存在。
その中でも一際香ばしい香りを放っているのが、このヤマ牛です。店頭のメニューや肉の焼ける香りに引き寄せられて立ち寄るお客さんも多く、地元では知る人ぞ知る人気店といった雰囲気です。筆者もその香ばしい香りに惹かれ、気が付くと店の中に入っていました。
ライブ感たっぷり!臨場感あふれる店内の様子

店内はカウンター中心のシンプルなつくり。厨房との距離がとても近く、調理場の様子が目の前で見られるのが印象的です。
特に、焼き台で肉がジュウッと焼かれていく様子がそのまま見られる臨場感は、ライブ感があってテンションが上がります。肉が焼かれるたびに立ち込める香ばしい香り。もうこの時点でお腹はギュルルと鳴りそうです。

ちなみに、音はそれほど大きくありません。むしろ静かに肉が焼ける様子を眺める時間が心地良いくらい。
とはいえ、店に入った瞬間から焼肉の香りがそこかしこに漂っていて、服ににおいが付きそうなのは注意点かもしれません。「今日はにおいがつくと困るな…」という方は、テイクアウトも検討してみるといいかもしれません。
客層は20代後半から40代後半くらいが中心で、男女問わずラフな服装の方が多い印象です。近隣の学生や地元の方など幅広い層に利用されている様子で、気取らず立ち寄れる雰囲気が魅力。女性1人でも安心して入れる空気感があり、スタッフさんの応対も丁寧で落ち着いて食事ができる空間です。
香ばしい牛カルビ丼と味玉そばで満足ランチ

注文は口頭式。カウンターで「◯◯丼、並でお願いします」と伝えるスタイルで、最初は少し緊張しましたがすぐに慣れました。券売機よりも細かい要望が伝えやすいのがメリットですね。

今回注文したのは、お店の看板メニューでもある牛カルビ焼肉丼(並)と、サイドにぴったりな味玉そばのセット。価格は合計で1080円(税込)と、ボリュームを考えればかなり良心的です。

まずは牛カルビ焼肉丼。配膳された瞬間、思わず「うわ、おいしそう…」と声が漏れそうになる一杯。
食欲そそる色に焼き上がったカルビの下には、こんもりと盛られたご飯。その上に、ほんのり赤みを帯びたキムチと、彩り豊かなシャキシャキ野菜が添えられています。まるでお肉とご飯を守るように乗った具材たちが、見た目にも満足感を与えてくれる丼です。
一口頬張れば、香ばしく焼かれたカルビの肉汁と甘辛く、ほんのりピリッとした辛さのある特製タレがジュワッと広がります。

そして特筆すべきは、タレがしっかりとご飯にまで染み込んでいる点。ご飯をすくうたびにタレの旨味がじんわりと口の中に広がり、箸が止まらなくなります。肉の量も申し分なく、柔らかくて噛むたびに旨味があふれ、がっつり食べたい人にはぴったりな一杯です。

そして、意外な存在感を放っていたのが味玉そば。見た目はシンプルですが、スープは醤油ベースのすっきりとした味わいで、焼肉丼でこってりした口の中をスッとリセットしてくれる絶妙なポジションです。麺はつるっとした喉ごしと程よい弾力があり、後を引きます。味玉は優しく煮込まれていて、濃すぎない味付けが特徴。まさにお吸い物感覚で楽しめる、やさしい一杯でした。
これだけしっかり食べられて1080円。ボリューム・味・価格のバランスが非常に良く、がっつり食べたい日の救世主的な一軒です。

ちょっと空いた時間や、しっかり食べたいランチ・ディナーに。気取らず気軽でありつつも満足度はしっかり得られる肉のヤマ牛 MINANO店。
次はテイクアウトで、夜ご飯に楽しんでみるのもいいかも…。そう思わせてくれる、お店でした。
肉のヤマ牛 MINANO店
住所:東京都府中市片町3-22-26 MINANO1F
アクセス:JR南武線、京王線「分倍河原駅」から徒歩約5分
TEL:042-340-0014
営業時間:11:00~22:00(ラストオーダーは閉店60分前)
定休日:なし
駐車場:あり