のんびりとあたたかい空間、白糸台の小さなお店「coo(クー)」

西武多摩川線白糸台駅から歩いて約7分。地域に住む人や仕事の合間にきている人、午後には子どもたちが集まる、もうひとつのおうちのような、小さなお店「coo」をご紹介します。

古民家を改装した、ゆったりとした時間が流れる空間。店主さんがご自身のお子さまとの過ごし方を考えるタイミングに、それまでの様々なご縁が繋がり、2023年12月にお店がスタートしました♪

ひととひとが繋がっていく場所

駅から甲州街道へ向かい、角をひとつ曲がると見えてくる古民家が「coo(クー)」です。鳩の鳴き声が店名の由来で、店内には鳥に関連するものがあちこちに飾られています。

大きな窓から優しく光が差し込む店内。わたしはお昼時よりも少し早めにお伺いしたのですが、すでにお客様がいらっしゃってお話が弾んでいる様子でした。

この日の壁には、水彩画・日本画・ワイヤーアートが飾られていて、期間限定の展示会場になっていました。府中で活動されている方々のワークショップなども開催したり、イベントのチラシがあったり、cooは、ひととひとが繋がっていく場でもあるようです……!

もうひとつのお家のように子どもたちが過ごせる場所

お店に入ると目に入る、この小上がりの空間は午後になると子どもたちが思い思いに過ごす場所になるそうです。おもちゃで遊んだり、本を読んだりするだけでなく、テスト期間が近づくと、ここで勉強をする子もいるとのこと……!

地域で活動する大人たちが集まる場所としてはもちろん、子どもたちが自宅以外で過ごす場所があるって素敵ですよね。

目の届く範囲で、ご自身のお子さまが学校や自宅以外でも過ごせる場所があったらと考え、お店をもつ決心をした店主さん。だからこそ、地域の子どもたちやママたちにも、もっと気軽に利用してもらえるような場所にしていきたいという思いを話してくださいました。

府中には、そういった女性や子どもたちへの想いを持って動かれている女性が多いように感じます。これから子育てをする人たちにとって、心強いですね!

誰でもできる、子どもたちへ贈るカタチのある思いやり

地域の子どもたちやママたちのためにできることのひとつとして、cooで導入しているペイフォワードがあります。全国的に広まりつつある、子どもたちの日々の食事を支える「フードリボン」と一緒に使える「ことりのおやつ」というオリジナルの取り組みをされています。

「誰かのためにおやつを先払いする」という仕組みのことりのおやつは、ご常連様の心遣いから始まったそうです。地域の人々が集まる場所だから生まれる、やさしい循環ですね……!

チケットの絵は店主さんのお母さまによるものだそうです。思わず笑顔になるタッチがかわいい♪

繋がり、手作りのあたたかさを味わえる

「coo」では、お食事やカフェを楽しむことができるのですが、無水カレーの野菜は、お店の向かいにある畑で採れたものを使わせてもらってると聞いて、オーダーせずにはいられませんでした♪

季節によって入っている野菜が違うのも楽しいですね。地域の繋がりのあたたかさもカレーと一緒に煮込まれてるようで、よりおいしく感じました……!お味は程よくスパイシー。温泉たまごのトッピングも可能です。

食後にいただいたコーヒーは、同じく府中の自家焙煎コーヒー工房・クレモナ珈琲豆のもの。そして、スイーツメニューの中のジェラートは、店主さんが関わっていた福祉施設で作られているものだそうです。

店主さんのお人柄もあって、こうやって様々なご縁がお店づくりに繋がっているんだなとあたたかい気持ちになりました。

地域の繋がりを深めて、やさしく明るい未来へ

店内は子どもたちの出入りもあって、地域のみなさんが集まりやすいゆったりとしたテーブル配置ですが、カウンター席もあります。コンセントやFreeWi-fiも用意されているので、ちょっとした作業をしつつ、合間に珈琲やおやつをいただくような、ひとり時間も満喫できますよ。

営業は不定休になるので、ワークショップや展示の開催情報とあわせて、最新情報はインスタグラムの投稿からチェックしてみてくださいね。

単独のワークショップや期間限定の展示の開催だけでなく、場所貸しについても相談可能とのこと。これから「coo」との様々なコラボレーションが楽しみです♪

coo(クー)
住所:東京都府中市白糸台1-12-5
アクセス:京王線「多磨霊園駅」から徒歩約10分
     西武多摩川線「白糸台駅」から徒歩約7分
電話番号:042-306-8438
営業時間:不定休(当月の営業については、インスタグラムをご確認ください)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。