府中市で歴史さんぽ!「国司館と家康御殿史跡広場」

府中市と言えば競馬場や大國魂神社のイメージが強い人も多いかもしれません。

でも実は、古代からの歴史がぎゅっと詰まったスポットがあるんです。それが「国司館と家康御殿史跡広場」。

府中本町駅から徒歩で約1分とアクセスしやすく、ちょっとしたお散歩気分で立ち寄れるのが魅力。

歴史に詳しくなくても「へえ〜!」と感心できるポイントがいっぱいで、のんびりと散策や写真撮影するのにもぴったりですよ。

国司館と家康御殿史跡広場とは?歴史ロマンあふれる観光スポット

国司館とは、奈良・平安時代に武蔵国の国司、いまでいう県知事のような役職が政務をしていた場所と伝わっています。つまり、当時の東京エリアの中心地がこの場所だったわけです。

また、発掘調査によると徳川将軍家が御殿を建設した場所とも言われています。

現在はきれいに整備された広場で、芝生が広がり開放感たっぷり。取材した際には家族連れの方もいて、地元の人にも愛される憩いの場になっています。

案内板を読みながら歩けば「このあたりで役人が仕事してたのか」とイメージが膨らみますし、歴史にあまり詳しくなくても十分楽しめます。

歴史の勉強をしながらリラックスもできる、ちょっと得した気分になれるスポットですね。

国司館と家康御殿史跡広場で感じる江戸時代の面影

場内には複数の柱がありますが、こちらは武蔵国の役人たちが仕事をしていた建物の跡地です。現在は柱を復元して展示されています。

主殿と脇殿の二つに分かれ、役人の住居でもあったそうです。

主殿と脇殿の周囲では土器や建物の瓦などが発掘されています。

現代で言うと一般的な一軒家くらいの広さがあり、当時の人々の暮らしを想像できました。

見どころと歩き方ガイド

楽しみ方はシンプル。広場をぐるりと歩きながら、案内板や展示物をチェックするのがおすすめです。

入場すると左手に案内板が見えます。国司館の成り立ちや当時の様子が解説されているので、まずはこちらを確認するとより理解を深められるでしょう。

場内は反時計回りに散策すると、自然と主要スポットを押さえられるので、効率よく見て回れます。歴史をしっかり学ぶというよりは「昔ここに役所があったんだ!」とイメージしながらのんびり歩くと良いでしょう。

芝生エリアは休憩にもぴったり。歴史散策をしながらリラックスできます。晴れた日にはシートを広げてくつろぐのもおすすめ。

ちなみに飲食やペットの入場は禁止されていますので、訪れる際はご注意ください。

また、入口から見て左手に水道がありますので、水分補給や手を洗う際はこちらをご利用ください。

観光スポットでありながら、ゆったりと過ごせるのが国司館と家康御殿史跡広場のいいところですね。

楽しみ方とおすすめポイント

場内の中央には国司館の復元模型が設置されています。8世紀前半の様子を推定し、10分の1サイズで復元されたそうです。

建物だけではなく当時の国司たちも人形で再現されていて、想像が膨らみますね。

模型の鑑賞だけではなく、専用のスコープを利用すればVR映像で儀式の様子を見られます。専用のスコープは場内にある管理事務室にて、当日の16:00まで貸し出しされていますよ。

歴史好きなら案内板をじっくり読み込んだり、VR映像を楽しむのも良いですね。サクッと散策しながら古代の府中に思いを馳せるのもおすすめです。

府中市で歴史を楽しむおすすめ散策プラン

今回ご紹介した史跡の他に、近くに国史跡武蔵国府跡という史跡もあります。こちらにも当時の役人が実際に生活や政務を行った館の跡が残されています。国史跡武蔵国府跡についてはこちらの記事で紹介していますよ。

2つの史跡をあわせて見学するのが基本コースです。史跡をめぐったあとは、大國魂神社や府中市郷土の森博物館など、近くの観光スポットへ足を伸ばすのもおすすめです。

大國魂神社近くのふるさと府中歴史館では、史跡からの発掘品の展示や発掘調査の結果が公開されています。深く歴史を学びたい方はこちらも要チェックです。

それぞれの史跡は駅からもアクセスしやすい立地なので、半日もあれば古代の府中の歴史をまるっと体感できますよ。

のんびりお散歩がてら訪れて、歴史の舞台を歩く体験をしてみてはいかがでしょうか?普段の観光とはちょっと違う、じんわり心に残る時間が過ごせるはずです。

国司館と家康御殿史跡広場
住所:東京都府中市本町1-14
アクセス:JR南武線・武蔵野線「府中本町駅」より徒歩 約1分
     京王線「府中駅」より徒歩 約15分
営業時間:9:00-17:00
※スコープの貸出しは16:00まで
定休日:年末年始(12月29日~1月3日)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。