今回紹介するこぐま屋珈琲店は、東京都府中市・大國魂神社のそばに佇む、自家焙煎されたコーヒーの香りが漂う喫茶店です。
2012年10月17日、兄・高橋大介さんと弟・健二さんが、誰もがほっとできる居場所をとの想いを込めて開店しました。木のぬくもりと可愛らしい雑貨に包まれた空間で、カフェでのんびりするのはもちろん、テイクアウトもおすすめのお店です。
駅からのアクセスも抜群!お食事メニューも豊富
こぐま屋珈琲店はJR府中本町駅から徒歩約5分、京王線府中駅から徒歩約7分という立地の良さで、くらやみ祭りで有名な大國魂神社のすぐそばです。

外にあるフードメニューは黒板に書かれており、どこか温かみを感じられます。

手書きの文字やちょっとしたイラストからは、お店の人のやさしさやこだわりが伝わってくるようです。ふと足を止めて見入ってしまうような、初めて訪れる方でも思わず入りたくなる雰囲気を作っていますね。

マフィンやスコーンは外から見えるようにディスプレイされているため、テイクアウトしたい場合は、店外からでもどのような種類があるのかを確認しやすくなっています。
お店に入る前に好みのものを見つけられるのは嬉しいポイント。ちょっとした手土産を選ぶ際にも便利です。日によって並ぶ種類が異なることもあるので、気になる方はこまめにチェックしてみると、季節限定のフレーバーなどに出会えるかもしれません。
日替わりでご飯のメニューを変えており、筆者が訪れた日は和だしのスパイスカレーでした。

メニューは麻婆豆腐、ガパオライス、香味野菜のエスニック風キーマカレー、ルーローハン、北欧風ミートボールのトマト煮など。ほかにも手羽先のイタリア煮、シーフードガンボスープなど、どれも手の込んだラインナップで、今日は何かな?と訪れるたびにワクワクします。
和・洋・アジア系と幅広いジャンルを取り入れつつ、どのメニューにもひと工夫が感じられるのが嬉しいです。毎日通っても飽きない、まさに“日替わりグルメ旅”のような楽しさを感じられますね。

サンドイッチやパスタ、リゾットなどのメニューも充実しており、どれにしようか迷ってしまうほどです。

特に印象的なのはサンドイッチのイラストで、思わず笑顔になるような可愛らしさがあります。見た目だけでなく、具材の組み合わせにもセンスが光っていて、食べごたえがありながらもどこかほっとする味わいが魅力的です。
おいしさの秘密はネルドリップ!自家焙煎のコーヒーを堪能
ここからは自家焙煎のネルドリップコーヒーについて紹介していきます。

実は筆者、これまでコーヒーを楽しむ習慣があまりなかったのですが、こぐま屋珈琲のブレンドをいただいてから、その魅力に少しずつ気づけるようになってきました。口に含んだ瞬間に広がるやわらかな香りと、ほんのりとした苦み。その絶妙なバランスが、コーヒー初心者の私にもやさしく寄り添ってくれたように感じます。
気づけば、訪れるたびに今日はどのブレンドにしようかなと選ぶのがちょっとした楽しみになっています。コーヒー好きの方はもちろん、普段はあまり飲まないという方にも、ぜひ一度味わっていただきたい一杯です。

妊娠中なのでカフェインは控えたいという方や、今日はお休みだからお昼からアルコールを嗜みたい!という方にも嬉しい、ドリンクメニューの選択肢も充実しています。
オレンジジュースやジンジャーラテなど、気分や体調に合わせて選べるのがありがたいところ。ちなみに、デザートのコーヒーゼリーは甘すぎず、ほろ苦さと控えめな甘さのバランスが絶妙で、大人のご褒美にぴったりです。
季節限定のメニューも目白押し!自家製スイーツの魅力
暖かな色合いのディスプレイとともに、本日のケーキや焼き菓子の種類が描かれている黒板が並んでいる様子は、まるで絵本の1ページのよう。

黒板を見ながら今日はどれにしようかな」と悩む時間も、こぐま屋珈琲ならではの静かで楽しいひとときです。

悩みに悩んだ末、抹茶と桜のパウンドケーキ、生チョコベリータルト、ブレンドコーヒーをいただきました。素朴ながらもセンスの光る盛り付けと、コーヒーの横にちょこんと置かれた牛乳缶のミルクピッチャーがたまりません。
パウンドケーキの桜餡は甘さとほんのり感じる塩味のバランスが心地よく、あとを引く上品な味わいです。添えられた生クリームも、桜餡のやわらかい甘さに合わせて軽やかでスッキリとした仕上がり。全体の調和がとれていて、一口ごとに春の余韻が広がるようなデザートでした。
生チョコベリータルトは、生チョコのなめらかな口どけの下に甘酸っぱいベリーソースがそっと忍ばせてあり、ひと口ごとに濃厚さと爽やかさのコントラストが楽しめます。濃厚なのに重すぎず、最後まで飽きずに味わえる、まさにご褒美スイーツです!
スイーツは、そのときお店で働いているスタッフの方がレシピを考案しているそうで、代々受け継がれながらも、少しずつアップデートされていくのが魅力です。この味、ここでしか出会えないかもと思わせてくれるような特別感があります。手作りならではのあたたかみと、作り手の個性がほんのり感じられるのも、リピーターが多い理由のひとつかもしれません。
思い出にそっと寄り添う、こぐま屋珈琲店の時間
こぐま屋珈琲店にはお花担当という役職があり、お店の前のお花もお花担当の方がご準備されているそうです。

思い思いの時間が流れる、こぐま屋珈琲店。静かな空間に、ふわりと広がるコーヒーの香り、暖色系の照明に包まれた木目調のテーブルと、そこに置かれた手作りのスイーツ。ここは、あのとき食べたスイーツ、おいしかったよねといつか誰かの思い出になって心にそっと寄り添ってくれる、そんな場所なんだなと実感した瞬間でした。
きっとあなたにも、お気に入りのメニューや忘れられないひとときが見つかるはず。ぜひ一度、遊びに行ってみてくださいね。
こぐま屋珈琲店
住所:東京都府中市本町1-1-18
アクセス:JR武蔵野線、JR南武線「府中本町駅」から徒歩約5分
京王線「府中駅」から徒歩約7分
TEL:042-306-8580
営業時間:11:30 – 19:00
※営業時間・定休日は変更となる場合があるため、ご来店前に店舗にご確認ください。
定休日:不定休
駐車場:なし